キャバクラの内勤(黒服)の仕事は、開店前の準備、営業中の案内・付け回し・会計、閉店後のレジ締めと日報、月末の給与の締めの4つに分かれます。どの仕事も、伝票と出勤の記録を正しく残すことが土台になります。
目次
キャバクラの内勤(黒服)は、キャストが接客に集中できるように、お店の運営を受け持つスタッフです。仕事は「開店前」「営業中」「閉店後」「月末」の4つの場面に分けると全体がつかめます。
内勤の仕事の多くは、お金と人の記録です。伝票・出勤・日払い・ツケの記録が正しければ、閉店後の締めも月末の給与もすぐに終わります。逆に記録が1つ抜けると、締めの後まで誰も気づきません。
内勤(黒服)の仕事内容は?4つの場面で分ける
内勤の仕事内容は、開店前の準備、営業中の接客まわり、閉店後の締め、月末の集計の4つです。小さなお店では1人の内勤が全部を受け持ち、大きなお店では役割を分けます。
| 場面 | 主な仕事 | 残す記録 |
|---|---|---|
| 開店前 | 掃除・買い出し・釣り銭の用意・出勤の確認 | 開店時の現金、買い出しの経費 |
| 営業中 | 案内・付け回し・ドリンクの用意・会計 | 伝票、指名・同伴、ボトルキープ |
| 閉店後 | レジ締め・日報・片付け | あるはずの現金と数えた額、日払い |
| 月末 | 給与の締め・明細・ツケの確認 | 月の勤怠、バック、源泉、未回収のツケ |
内勤の1日の流れ(開店前〜閉店後)
内勤の1日は、開店の1〜2時間前の準備から始まり、閉店後の締めで終わります。下の流れは一例で、営業時間や人数によって順番は変わります。
- 出勤して、その日の出勤予定(誰が何時に来るか)と、体入・面接の予定を確かめる
- 掃除、氷・おしぼり・割り物の用意。足りない物は買い出しに行き、レシートを経費として残す
- 釣り銭を数えて、開店時の手元の現金を記録する
- キャストの出勤を打刻で確かめ、遅刻・欠勤の連絡を整理する
- 営業中は、お客様の案内、席への付け回し、ドリンクやボトルの用意、伝票への入力をする
- 会計では、セット・延長・指名・TAXが伝票どおりか確かめてから金額を伝える
- 閉店後にレジを締め、日報を作り、日払いを渡して記録する
営業中にいちばん大事なのは付け回しと伝票
営業中の内勤の仕事で、売上とキャストの給料に直接かかわるのは付け回しと伝票の入力です。誰をどの席に何分つけたか、本指名か場内指名か同伴かが伝票に残っていないと、バックの計算が合いません。
伝票は、注文が出たその場で入れるのが基本です。忙しい時間にまとめて入れると、ドリンクの杯数の入れ忘れや、キャストの名前の付け間違いが起きます。キャストが途中で席を替わった時も、その時点で伝票に残します。
- 延長の声かけを忘れて、延長料金を取り損ねる
- 場内指名を入れ忘れて、キャストのバックが付かない
- キャストドリンクを別の子の名前で入れてしまう
- ボトルを入れたのに、ボトルキープの記録を作り忘れる
ボトルキープ・ツケ・日払いは「その場で」記録する
営業中に内勤が受け持つ記録のうち、後から思い出せないのがボトルキープ・ツケ・日払いの3つです。どれも伝票とは別の動きなので、会計の時に一緒に残さないと抜けます。
| 記録 | 残すこと | 抜けた時に起きること |
|---|---|---|
| ボトルキープ | お客様の名前・ボトル・入れた日・期限・置き場所 | 次の来店でボトルが見つからない、別の人のボトルを出す |
| 売掛(ツケ) | お客様・金額・担当のキャスト・払う約束の日 | 誰にいくら貸したか分からず、回収漏れになる |
| ツケの現金回収 | 誰から・いくら受け取ったか | レジの現金が多くなり、締めが合わない |
| 日払い | 誰に・いくら・いつ渡したか | 月の給与から引き忘れる、本人と回数が食い違う |
特にツケの現金回収は、受け取った内勤が記録しないとレジの現金だけが増えます。締めで「多い」時は、まずツケの回収と日払いの記録を見ます。
体入・面接の日に内勤がやること
体入や面接の日は、内勤が案内役になることが多くあります。来る時間の前に本人へ確認の連絡を入れ、来たら店の決まり(時給・日払い・ドリンクの付け方)を説明し、帰りにその日の給料を渡して記録します。
- 予定の時間を過ぎても来ない時は、すぐ本人に連絡して、来ないなら出勤表の予定は消さずに「キャンセル」として残す
- 体入の時給が入店後と違う時は、その日の伝票と給料をどちらの時給で計算するか確かめる
- どの求人媒体から来た子かを記録しておく(後で媒体ごとの採用と売上を比べるため)
出勤表の作り方と当欠・キャンセルの残し方は出勤表(シフト表)の作り方、媒体ごとの費用の比べ方はガールズバーの求人の出し方にまとめています。
閉店後の締め作業でやること
閉店後の締め作業は、レジのお金を数えて記録と比べ、日報にまとめることです。あるはずの現金は「開店時の現金+現金の売上+ツケの現金回収+入れたお金−出したお金」で出します。
- 開店時の手元の現金
- 50,000円
- 現金の売上
- + 280,000円
- ツケの現金回収
- + 30,000円
- 日払い
- − 40,000円
- 買い出し
- − 8,000円
- あるはずの現金
- 312,000円
数えた額がこれと違えば、記録の漏れを探します。合わない時に見る順番はレジ締めと日報にまとめています。
日払いは、渡した時に誰に・いくらを残します。閉店後にまとめて記録しようとすると、渡した額を思い出せなくなります。月末の給与から引くのもこの記録です。
月末の締め作業の流れ
月末の締め作業は、1か月分の勤怠とバックを確かめて給与を出し、明細を渡すことです。毎日の締めが正しければ、月末は「おかしな所が無いか確かめる」作業になります。
- 打刻の付け忘れ・遅刻・早退の直しが残っていないか確かめる
- 会計の後に直した伝票があれば、バックに反映されているか確かめる
- 日払いの合計と、雑費など引くお金をキャストごとに確かめる
- 源泉徴収の額を出す(ホステス報酬は計算期間の日数で控除します)
- 給与明細を渡し、払った額を記録する
- 回収できていないツケを一覧にして、店長・オーナーに伝える
月末に時間がかかるお店の多くは、毎日の記録を後回しにしています。日払い・伝票の直し・打刻の直しをその日のうちに残すだけで、月末の作業は確かめるだけになります。
月末によくあるトラブルと防ぎ方
| 起きること | 原因 | 防ぎ方 |
|---|---|---|
| キャストの給料が本人の計算と合わない | 伝票を直したのにバックを直していない | 伝票とバックを同じ記録から出す |
| 日払いの合計が本人の記憶より多い | 渡した時に記録せず、後でまとめて入れた | 渡したその場で誰に・いくらを残す |
| 働いた時間が足りない | 打刻の付け忘れを直していない | 締めの前に打刻の抜けを一覧で確かめる |
| 月の売上が日報の合計と合わない | 締めの後に直した伝票がある | 伝票を直したら日報も出し直す |
どのトラブルも、毎日の記録を「その日のうちに・その場で」残せば起きにくくなります。月末に全部を見直すのではなく、毎日の締めで小さく確かめておくのが内勤の仕事を楽にする近道です。
月末の締めが終わったら、その月に多かった直しの種類(打刻の付け忘れ、伝票の入れ間違いなど)を店長と話しておくと、翌月の同じ間違いを減らせます。
内勤が覚えておくと困らない言葉
内勤の仕事では、セット・延長・TAX・サービス料・本指名・場内指名・売掛などの言葉を毎日使います。お店ごとに呼び方が違うこともあるので、入ったら最初にそのお店の呼び方を確かめます。意味は用語集にまとめています。
経営者・店長が内勤に任せる時に決めておくこと
- 伝票の削除・取消・値引きを内勤がしてよいか、店長だけにするか
- 日払いの上限と、誰が渡してよいか
- ツケを受けてよいのは誰か
- レジが合わない時に、誰に・いつ知らせるか
この4つを決めておかないと、内勤によってやり方が変わり、締めが合わない原因になります。伝票を直した記録が残る仕組みにしておくと、内勤を疑わずに済みます。くわしくは伝票の削除・値引きによる不正を防ぐをご覧ください。
UNIGHTでは、iPadで締めると現金・カード・ツケの売上と日払い・経費から、あるはずの現金を出します。日報・月報は伝票と出勤の記録から自動でできあがり、画像にしてLINEで共有できます。出勤表は内勤が編集できるURLでも開けます。

よくある質問
キャバクラの内勤と黒服は同じですか?
ほぼ同じ意味で使われます。お店によってボーイ・ホールスタッフとも呼ばれ、案内・付け回し・会計・締めなどの運営の仕事を受け持ちます。
内勤の1日はどんな流れですか?
開店前に準備と釣り銭の用意、営業中に案内・付け回し・会計、閉店後にレジ締めと日報、という流れが一般的です。
月末の締めで内勤は何をしますか?
1か月分の打刻の直し、伝票を直した分のバック、日払い・雑費、源泉徴収を確かめて給与を出し、明細を渡します。回収できていないツケの確認もします。
レジ締めが合わない時、内勤はまず何を見ますか?
ツケの現金回収、カード会計を現金で入れていないか、日払い・買い出しの記録漏れの順に確かめます。