COLUMN

キャバクラ・ガールズバーの売上と利益の見方|損益分岐点・人件費率・客単価の計算式

・ 経営者・店長・内勤向け

この記事の答え

キャバクラの経営で毎月見る数字は、売上、客単価(売上÷来店人数)、人件費率(キャストと内勤の給与÷売上)、キャストごとの給率(報酬÷売上)、利益(売上−給与−経費−固定費)の5つです。率は他の店と比べるより、自分の店の先月と比べて使います。赤字にならない売上(損益分岐点)と、案内所・キャッチごとの売上も出し方を載せています。

目次
  1. 毎月見る5つの数字と計算式
  2. 客単価の出し方と上げ方
  3. 人件費率の出し方と見方
  4. 給率でキャストごとのつり合いを見る
  5. 利益は「給与・経費・固定費」を全部引いて出す
  6. ガールズバーの損益分岐点はどう出しますか?
  7. 案内所・キャッチごとの売上を見る
  8. 売上を分けて見ると原因が分かる
  9. 数字がずれる原因と防ぎ方
  10. 毎月の数字を見る手順
  11. 経営者・店長・内勤で見る数字を分ける
  12. 数字を見た後に打つ手の例
  13. よくある質問

キャバクラやガールズバー(ガルバ)など水商売の経営で毎月見るべき数字は、売上・客単価・人件費率・給率・利益の5つです。売上だけを見ていると、売上は上がったのに手元にお金が残らない、ということが起きます。

どの数字も、伝票・給与・経費の記録があれば計算で出せます。大事なのは、毎月同じ出し方で出して、先月や去年の同じ月と比べることです。他の店の率と比べても、料金や給与の決め方が違うので、あまり役に立ちません。

毎月見る5つの数字と計算式

5つの数字の出し方
数字計算式分かること
売上店内の会計+遠隔などの合計お店がどれだけ稼いだか
客単価売上 ÷ 来店人数1人のお客様がいくら使ったか
人件費率(キャストの給与+内勤の給与)÷ 売上売上のうち、どれだけが人に払われたか
給率キャストの報酬 ÷ そのキャストの売上キャストごとの、給与と売上のつり合い
利益売上 − 給与 − 経費 − 固定費月の手残り

売上を税込で数えるか税抜で数えるかで、率が変わります。TAX・サービス料や消費税を含めるかどうかを決めて、毎月同じ出し方にします。

客単価の出し方と上げ方

客単価は、売上を来店人数で割って出します。組数で割る「組単価」を使うお店もあるので、どちらで見るかを決めておきます。客単価が下がった時は、延長・指名・ボトルのどれが減ったかを分けて見ます。

客単価の例(架空の数字)
先月今月
売上4,800,000円4,800,000円
来店人数400人480人
客単価12,000円10,000円

この例では売上は同じでも、客単価は2,000円下がっています。来店は増えたのに1人あたりの額が減ったので、セットだけで帰るお客様が増えたか、延長や指名が減ったと考えられます。日報で延長の数や指名の数を見ると、どこが減ったかが分かります。

人件費率の出し方と見方

人件費率は、キャストと内勤の給与の合計を売上で割って出します。キャストの給与には時給・バック・手当を入れ、日払いで先に渡した分も含めます。

人件費率の例(架空の数字)
売上
4,800,000円
キャストの給与(時給+バック)
2,100,000円
内勤の給与
600,000円
給与の合計
2,700,000円
人件費率(2,700,000 ÷ 4,800,000)
56.3%

率が先月より上がった時は、売上が下がったのか、給与が増えたのかを分けて見ます。

人件費率が上がる原因は、売上が下がった、時給保証の新人が増えた、出勤が多すぎた、の3つが多くあります。出勤が多すぎる日は、来店の少ない曜日・時間帯の出勤を見直します。

給率でキャストごとのつり合いを見る

給率は、キャスト1人の報酬をそのキャストの売上で割った数字です。給率が高いキャストは、売上に対して給与が多く払われています。新人や時給保証の期間は高くなりやすいので、入店からの月数と合わせて見ます。

キャストごとの給率の例(架空の数字)
キャスト売上報酬給率
Aさん900,000円360,000円40%
Bさん300,000円210,000円70%
Cさん(入店2か月)120,000円150,000円125%

給率が100%を超えるキャストは、売上より多く払っています。すぐに時給を下げるのではなく、時給保証の期間が終わる時期、指名やドリンクが増えているかを見て判断します。時給の決め方はポイント制・スライド時給の作り方をご覧ください。

利益は「給与・経費・固定費」を全部引いて出す

利益は、売上から給与・経費・固定費を引いた月の手残りです。売上と給与だけで計算すると、家賃や買い出し、求人広告の費用が抜けて、実際より多く見えます。

月の利益の例(架空の数字)
売上
4,800,000円
給与(キャスト+内勤)
− 2,700,000円
経費(買い出し・消耗品など)
− 450,000円
固定費(家賃・光熱費・広告など)
− 900,000円
求人広告費
− 200,000円
利益
550,000円(利益率 11.5%)

利益を出す時に抜けやすいのは、買い出しの仕入れ、求人広告、キャッチ・紹介所への支払い、賞与や手当です。どれも伝票には出てこないので、経費や固定費として別に記録しておく必要があります。

ガールズバーの損益分岐点はどう出しますか?

損益分岐点は、利益が0円になる月の売上です。ここより売上が多ければ黒字、少なければ赤字です。費用を「売上に関係なくかかる固定費」と「売上に合わせて増える変動費」に分けて、次の式で出します。

損益分岐点の売上 = 固定費 ÷(1 − 変動費率)。変動費率は、変動費 ÷ 売上です。

ガールズバーでは、家賃・内勤の給与・光熱費・広告費などが固定費、キャストの時給とバック・お酒や食べ物の仕入れ・カードの手数料などが変動費です。キャストの時給は出勤を増やすほど増えるので、ここでは変動費に入れています。

ガールズバーの損益分岐点の例(架空の数字)
固定費(家賃・内勤の給与・光熱費・広告)
1,200,000円
変動費率(キャストの給与+仕入れ ÷ 売上)
55%
損益分岐点の売上(1,200,000 ÷ 0.45)
2,666,667円
月25日営業なら、1日あたり
106,667円
客単価6,000円なら、1日に要る客数
約18人

数字は説明のための例です。変動費率は先月の実績(変動費 ÷ 売上)から出すと、自分の店に合った数字になります。

1日あたりの売上と客数に直すと、毎日の日報で「今日は損益分岐点に届いたか」が分かります。届かない日が続く時は、来店を増やすか、客単価を上げるか、来店の少ない曜日の出勤を減らして変動費を下げるかを考えます。

案内所・キャッチごとの売上を見る

無料案内所やキャッチ、SNSなど、お客様が何を見て来たかを伝票に付けておくと、集客の方法ごとの組数と売上が分かります。案内所やキャッチに渡すお金と比べると、どこにお金をかけると売上が残るかが見えます。

来店のきっかけごとの1か月の例(架空の数字)
来店のきっかけ組数売上渡す額残る売上
〇〇無料案内所(売上の20%)40組1,200,000円240,000円960,000円
キャッチ(売上の30%)25組600,000円180,000円420,000円
Instagram15組450,000円0円450,000円
紹介・常連60組2,550,000円0円2,550,000円

この例では、キャッチは組数のわりに1組あたりの売上が低く、渡す額を引くと残りが少なくなっています。組数だけで比べず、売上と渡す額まで並べて見るのが大事です。初回に来たお客様が2回目に来たかも合わせて見ると、続けて来てくれる経路が分かります。

売上を分けて見ると原因が分かる

売上が下がった時は、合計だけを見ても理由は分かりません。売上を「来店人数 × 客単価」に分け、さらに客単価をセット・延長・指名・ドリンク・ボトルに分けると、どこが減ったかが見えてきます。

売上の分け方の例(架空の数字)
内訳先月今月差
セット・延長2,200,000円2,300,000円+100,000円
指名料600,000円500,000円−100,000円
キャストドリンク1,000,000円1,100,000円+100,000円
ボトル1,000,000円900,000円−100,000円
合計4,800,000円4,800,000円0円

この例では合計は同じでも、指名とボトルが減っています。指名が減った時はキャストの出勤や辞めた子、ボトルが減った時は常連のお客様の来店を見ます。曜日・時間帯ごとの売上も合わせて見ると、出勤を増やすべき日と減らすべき日が分かります。

数字がずれる原因と防ぎ方

  • 買い出しのレシートを経費に入れ忘れ、利益が多く出る
  • 日払いで渡した分を給与に入れず、人件費率が低く出る
  • 会計の後に直した伝票が売上に入っていない
  • 税込・税抜を月によって混ぜて計算している
  • 求人広告やキャッチ・紹介所への支払いを費用に入れていない

数字は「毎月同じ出し方」で出すことがいちばん大事です。出し方が月ごとに違うと、上がった・下がったが本当の変化なのか計算の違いなのか分かりません。

毎月の数字を見る手順

  1. 月が終わったら、会計の後に直した伝票と、経費・固定費の入れ忘れが無いか確かめる
  2. 売上・来店人数・客単価を出し、先月と去年の同じ月と比べる
  3. 人件費率を出し、上がっていれば売上と給与のどちらが動いたかを見る
  4. キャストごとの給率を出し、時給保証の期間の子と分けて見る
  5. 利益と利益率を出し、費用のうち何が増えたかを見る
  6. 翌月に試す手を1つ決める

手順の最後に「翌月に試す手を1つ」決めるのは、一度にいくつも変えると、どれが効いたのか分からなくなるからです。

経営者・店長・内勤で見る数字を分ける

  • 経営者:月の利益と利益率、人件費率の動き
  • 店長:客単価、キャストごとの給率、曜日・時間帯ごとの売上
  • 内勤:毎日の売上・来店人数・日払い・レジの過不足

毎日の数字は日報で、月の数字は月報で見ます。毎日の日報が正しければ、月の数字もそのまま正しくなります。

数字を見た後に打つ手の例

数字の動きと、見直す所
数字の動きまず見る所打つ手の例
客単価が下がった延長・指名・ボトルのどれが減ったか延長の声かけ、指名につながる付け回し
人件費率が上がった売上が減ったか、出勤が多すぎたか来店の少ない曜日の出勤を見直す
給率が高いキャストが多い時給保証の期間か、売上が伸びていないか保証が終わる時期の確認、ポイント制の段の見直し
利益が売上ほど伸びない経費・固定費・求人広告費のどれが増えたか求人媒体ごとの採用と売上を比べる

打つ手を決めたら、翌月に同じ数字を同じ出し方で見て、効いたかを確かめます。1つずつ変えて確かめると、何が効いたのかが分かります。

UNIGHTでは

UNIGHTでは、日報に売上・客数・客単価・キャスト別の成績が自動で並び、キャストごとの成績で時給と給率を1人ずつ見られます。伝票で来店のきっかけ(案内所・キャッチ・SNSなど)を選ぶと、日報・月報の「来店経路」にきっかけごとの組数が並び、月報では売上と案内所などに渡す額も出ます(全プラン)。スタンダードからは、売上から給与・経費・求人広告費・固定費を引いた月の利益と利益率を出します。経費はレシートを撮るだけで記録できます。

UNIGHTの画面:Web管理の今日のまとめ(売上・組数・客単価・支払方法)

よくある質問

キャバクラの客単価はどう計算しますか?

売上を来店人数で割って出します。組数で割る組単価を使うお店もあるので、どちらで見るかを決めて毎月同じ出し方にします。

人件費率には日払いも入れますか?

はい。日払いは月の給与の先払いなので、給与の合計に含めて計算します。

給率とは何ですか?

キャスト1人の報酬を、そのキャストの売上で割った数字です。売上に対して給与がどれだけ払われているかが分かります。

人件費率は何%がよいですか?

料金や給与の決め方でお店ごとに違うので、他の店と比べるより、自分の店の先月や去年の同じ月と比べて使います。

ガールズバーの損益分岐点はどう計算しますか?

固定費 ÷(1 − 変動費率)で出します。家賃・内勤の給与などを固定費、キャストの給与・仕入れなどを変動費に分け、変動費率は先月の変動費 ÷ 売上で出します。

案内所ごとの売上はどう集計しますか?

伝票に来店のきっかけ(案内所・キャッチなど)を付けておき、月にきっかけごとの組数・売上・渡す額を足します。渡す額を引いた残りで比べると、どこに頼むと売上が残るかが分かります。

FOR OWNERS

伝票を入れたら、
給与明細まで。

UNIGHTは、ガールズバー・コンカフェ・キャバクラ・ラウンジのPOSです。
iPadで伝票を入れると、会計・バック・給与まで自動で計算します。

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