本指名は来店前から決めていたキャストを入店時に指名すること、場内指名はフリーで入ったお客様が店内で気に入ったキャストをその場で指名すること、同伴は営業前に外で会って一緒に来店することです。お店はそれぞれ別の料金・バックにし、伝票で分けて数えます。
目次
キャバクラ・ラウンジ・ガールズバーの「指名」には、本指名と場内指名の2つがあり、これに同伴を加えた3つが、キャストの成績とバックのもとになります。
本指名は来店前から決めていた子を入店時に指名すること、場内指名は店内でその場に付いた子を指名すること、同伴は営業前に外で会って一緒に来店することです。この記事では、3つの違いと、お店での料金・バックの付け方、伝票での数え方を説明します。
本指名・場内指名・同伴は何が違う?
違いは「いつ・どこで、その子に決めたか」です。
| 本指名 | 場内指名 | 同伴 | |
|---|---|---|---|
| 決めたタイミング | 来店する前 | 店内で席に付いた後 | 来店する前(外で会う) |
| 入店のしかた | 入口で指名を伝える | フリーで入る | キャストと一緒に入る |
| キャストの力として見える所 | お客様を呼べる | その場で気に入られる | 確実に来店してもらえる |
| 料金 | 指名料 | 場内指名料 | 同伴料、または同伴セット |
本指名は、前の来店で気に入った子や、SNS・紹介で知った子を最初から選ぶ形です。場内指名は、初回やフリーで入り、付け回しで付いた子をその場で指名する形です。同伴は営業前に食事などをして一緒に来店する形で、多くの場合は本指名のお客様です。
業態によって指名の重みは違います。ガールズバーやコンカフェでは、カウンター越しの接客が中心で、指名の仕組みを置かずにドリンクの杯数で評価するお店もあります。キャバクラやラウンジでは、本指名の数がキャストの成績の中心になることが多くあります。
本指名と場内指名の料金・バックはどう違う?
本指名は場内指名より指名料を高くし、指名バックも多くするお店が多くあります。お店に新しいお客様を連れて来る力を、より高く評価するためです。額はお店によって違います。
| 指名料(お客様が払う) | 指名バック(キャストに払う) | |
|---|---|---|
| 本指名 | ◯円 | 指名料の◯%、または1本◯円 |
| 場内指名 | 本指名より安い額 | 1本◯円 |
本指名のお客様の席では、その子のドリンクバックの率を上げるお店もあります。この場合は「本指名の卓のドリンク」と「ふだんのドリンク」を分けて数える必要があります。
同伴の料金・手当はどう付ける?
同伴は、同伴料として料金に足すやり方と、同伴セットとして料金を分けるやり方の2通りがあります。どちらでも、同伴した子に手当やポイントを付けます。
- 同伴料:ふつうのセットに、同伴料を足して取る。伝票に同伴料の行が1本立つ
- 同伴セット:同伴のお客様は、専用のセット料金にする。セットの中に同伴の分が入っている
1つのお店でどちらか1つに決めておきます。両方を1つの席に入れると、手当が二重に付いてしまいます。
計算例:本指名の席の会計とバック
- セット料金 60分
- 5,000円
- 本指名料
- 3,000円
- キャストドリンク 3杯 × 1,000円
- 3,000円
- TAX・サービス料 30%
- 3,300円
- お会計
- 14,300円
金額・率は説明のための例です。お店によって違います。
この席で、本指名バックを指名料の50%、ドリンクバックを1杯300円と決めているお店なら、キャストのバックは1,500円 + 900円 = 2,400円です。場内指名で入れ間違えると、指名料もバックも場内指名の額で計算されてしまいます。
1回の来店で指名は何本と数える?
指名の数は「1来店で1本」と数えるお店が多くあります。同じお客様が延長しても指名は1本のまま、2人で来て2人とも同じ子を指名したら2本、というように数え方を決めておきます。何人かの子を同時に指名した場合(複数指名)の数え方も、お店によって違うので先に決めます。
指名を分けて数える理由
本指名・場内指名・同伴を分けて数えておくと、キャストごとの強みが見えます。全部を「指名」とまとめると、この違いが見えません。
- 本指名が多い子:お客様を自分で呼べる。売上の土台になる
- 場内指名が多い子:初めてのお客様に気に入られやすい。フリーの席に優先して付ける
- 同伴が多い子:来店の約束を守ってもらえる。営業の早い時間の売上になる
ポイント制で時給を決めるお店は、3つの点数を分けて付けることが多く、伝票で分けて数えていないと点数が出せません。
指名の数は、時給の見直し・付け回しの方針・新人の育て方の3つに使えます。月ごとに並べて見ると、本指名が減ってきた子に早めに声をかけるといった手が打てます。

伝票で入れ間違えやすい所
- 場内指名を本指名で入れてしまう(指名料とバックが高い方で計算される)
- 同伴の子を、同伴料とは別に本指名でも入れてしまう(手当が二重になる)
- 途中で場内指名が付いたのに、伝票に入れ忘れる
- 本指名の子が別の席にいる間に付いたヘルプの子を、指名として数えてしまう
締めの後に入れ直すと、バックやポイントの集計がずれます。指名はお客様から言われたその場で伝票に入れ、会計の前に一度確かめます。
フリー・初回から指名につなげる流れ
新しいお客様は、多くの場合フリーや初回で来店し、付け回しで何人かの子と話します。その中で気に入った子がいれば場内指名になり、次の来店で本指名になる、という流れが指名の基本です。
この流れを数字で見るには、初回のお客様が何人来て、そのうち何人が場内指名を付け、何人が本指名で戻って来たかを数えます。場内指名から本指名につながる割合が高い子は、お客様を育てる力がある子です。
指名替えはどう扱う?
本指名のお客様が別の子に指名を替えたい時の決まり(すぐ替えられるか、前の子の了解が要るか、同じ日に替えられるか)は、お店によって違います。決まりが無いと、キャストどうしのもめごとになりやすいところです。
指名を替えた日からどちらの子の指名として数えるかを伝票ではっきりさせておくと、バックやポイントの付け間違いを防げます。
指名の数をランキングで見せる時の注意
本指名・場内指名・同伴の数をキャストに見せると、目標になります。一方で、売上や指名の数を全員に見せることに抵抗がある子もいるので、見せる項目と、見せるかどうかを選べるようにしておきます。
ヘルプの子はどう数える?
本指名の子が別の席にいる間、その席に付いて話をつなぐ子をヘルプといいます。ヘルプは指名ではないので、指名の数や指名バックには入れないのが一般的です。
ただし、ヘルプの子が飲んだドリンクは、その子のドリンクバックにするお店と、本指名の子に付けるお店があります。どちらにするかで、ヘルプに入る子のやる気が変わるので、決まりにして伝えておきます。
同伴で起きやすいトラブル
- 同伴の約束をしたのに、お客様が来なかった時の手当や罰金の扱いが決まっていない
- 同伴の入店時刻に遅れた時、同伴として数えるかが決まっていない
- 同伴料と同伴セットを両方入れて、手当が二重になる
同伴の決まりは、何時までに入店すれば同伴か、来なかった時はどうするか、の2つを最低限決めて、キャストに伝えておきます。
アフターは売上に入る?
アフターは営業が終わった後にお客様と会うことで、多くのお店では売上やバックの対象になりません。同伴と違い、お店の伝票に載らないためです。
経営者・内勤・代理店が見るべき所
- 経営者:キャストごとの本指名・場内指名・同伴の数と、その推移。時給の見直しや付け回しの方針に使う
- 内勤:会計前の伝票で、指名の種類と同伴の入れ方が合っているか
- 代理店:お店の指名料・同伴の付け方(同伴料か同伴セットか)と、本指名の卓でバックの率を変えているかを聞き取る
指名バックの計算はバック計算の記事、点数で時給を決める方法はポイント制・スライド時給の作り方で説明しています。
UNIGHTでは、本指名・場内指名・同伴を伝票で分けて入れられ、それぞれのバックが自動で計算されます。同伴は同伴料と同伴セットのどちらかで付けられ、1つの卓に両方は入らないようiPadが止めます。やり方は使い方の「同伴料と同伴セットの違い」で説明しています。

よくある質問
本指名と場内指名の違いは何ですか?
本指名は来店前から決めていたキャストを入店時に指名すること、場内指名はフリーで入って席に付いたキャストをその場で指名することです。
本指名と場内指名ではどちらの料金が高いですか?
本指名の指名料を高くするお店が多くあります。額はお店によって違います。
同伴はいつも本指名になりますか?
同伴のお客様は多くの場合その子の本指名ですが、お店によっては同伴料や同伴セットの中に指名の分を含め、別に本指名を付けないことがあります。手当が二重にならないよう、お店の決まりを1つにします。
場内指名が多い子はどう評価すればいいですか?
初めてのお客様に気に入られる力があるので、フリーの席に優先して付ける、ポイントを付けるなどの評価のしかたがあります。本指名と分けて数えておくと見えてきます。